四総穴

四総穴とは、
身体を4つの部分に分けてその部分を治するのに有効なツボです。
『鍼灸聚英』という本には
"肚腹三里留 腰背委中求 頭項尋列欠 面口合谷収"
という文言があります。手足の4つのツボで、全身の治療ができるということを示しています。この4つのツボを「四総穴」といいます。
この歌は、
「肚腹(とふく)三里に留め、腰背(ようはい)委中(いちゅう)に求む。
頭項(ずこう)列欠(れっけつ)をたずね、面口(めんこう)合谷(ごうこく)に収む」
と読みます。
意味は要するに、
お腹の病は足の三里に鍼灸すると楽になり、
背中や腰の痛みは委中の鍼が効く。
頭や首の後ろは列欠がよく、
顔や口の中の病には、合谷がよく効く。
頭部や体幹の症状を、手足のツボを使って治するということです。